le detour  寄り道チューリッヒ
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 ウィーンへはどうしても列車で行きたくて、何故と言われても困るけれど、私はもともと飛行機はあまり好きではないのだ。ヨーロッパは陸続きなのだから、列車の旅が自然でしょ?なんて・・・。

 パリからウィーンに行くのには、列車でもいくつか方法があって、寝台列車で直行という方法もあるし、ストラスブールからドイツ経由で、もしくはスイス経由で、などなど。私はまだ知らないスイスに寄り道できるという理由で、友人お勧めのストラスブール経由を蹴飛ばしてしまった。でも全然後悔はしていない。

朝7時44分にパリリヨン駅を出発。14時にチューリッヒ着。まず私は郵便局に行き、朝パリで出し忘れたことに列車の中で気が付いた、家賃支払いのための小切手の入った封筒をパリに送る。(トホホ)ついでに両替も。翌朝9時40分に出発なので、少なめに。

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 前日寝ていなかったので、列車の中で少し寝てきたとはいえまだ疲れが残っていて、いくつか興味をそそられるミュゼがあったものの、それらはあきらめて湖までのお散歩をした。途中のスーパーでお買い物などもして。(写真上はスーパーのチョコレート売り場)

 チューリッヒ湖は、この街の人々の憩いの場所だった。泳いでいる人や犬たち。特に何をするわけでもなく、湖を背に話をして帰って行く高校生くらいの男の子たち。旅人の私に話しかけてくる、多分一人暮らしなのだろうおばあさん。


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次の日の朝、お昼ごはんを仕入れようとチーズ屋さんで買い物をしたときのこと。サラダ2種と小さな食事パンを2種選び、スイスのチーズも少し食べて見たい、せっかくだからグリュイエールとかエメンタール以外の物にしようとお店の人に伝えたら、何種類か味見をさせてくれて、一番気に入ったものを選んだ。この近くで作れられたチーズだよという。チーズの名前を忘れないようにしようと紙に書いてもらったのに、ああ、私はその紙をチュニジアに置いてきてしまって今名前が思いだせない。チーズには全く疎い私だけれど、このチーズは美味しかった。草花の香り?草原の香り?がして・・・。さて、いろいろ親切にしてくれたお兄さんは、何故私が英語ではなくて、ドイツ語でもなくて(チューリッヒはドイツ語圏)、フランス語で話したがるのか、しかもどう見てもフランス人ではないのにと不思議そうに聞いてくるのだ。その聞かれ方が面白かったので、こちらもついつい余計な事を話してしまった。彼も、忙しそうにお店を整える同僚の目を盗みながら、スイス中を回って写真を撮っていることなどを話してくれた。彼のポストカードをお店に置かせてもらっているという。記念に一枚好きなのを選んでよと言われてじっくり見てみると、どれもステキな写真なのだった。

 年季の入った赤いレンガ屋根が画面の真ん中70パーセントを占め、その左側に運河、右側に鉄道の線路が8レーンと貨物列車が配置されている鳥瞰から撮られたバーゼルの写真。前日列車の中から目を凝らして見てきた風景に重なって、迷わず手に取った。今は私の旅ノートに貼られている。このノートを開くたびに、あの彼を思い出すんだろうな。多分もう会うことのない人だけれど、いつまでも記憶の中に残り続ける人。旅のおもしろさって、そういう人とたくさん出会える可能性にあるのかも?


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by bio-minamina | 2006-09-07 06:59 | Vienne 2006/ ウィーン旅行
  
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