カテゴリ:cinema / 映画( 9 )
       
ランジェ公爵夫人
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岩波ホールで上映中のリヴェットの新作、「ランジェ公爵夫人」を友人と観にいってきた。
主演のジャンヌ・バリバールの演技がとっても良かった。コケットリーをあんな風に完璧に演れるなんて。

 バルザックの小説は無駄が多くて、せっかちな私には読むのがとても疲れるからあまり好きではないのだけれど、読んでから観て良かった。
リヴェットは、ほぼ完璧に、あの小説世界を再現していたと思う。 さすがだ。やっぱりリヴェット好き。

ただ、13人組が10人だったのには何か意味があるのかしら?多分ないな。

 久しぶりの更新になってしまいましたが、もうひとつのblogでは、毎日のように更新しているのです。日本滞在中に、「アウト・ワン」すべてを観れたことについてもそちらに書いたのでした。本来でしたら、こちらに書くべきでしたが・・・。

out1 アウト・ワン

ついに、「out 1」の全貌が明らかになる


 今後は、面倒くさがらず、フランス関係のことはこちらのblogに書くことに統一しようかな。


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by bio-minamina | 2008-05-10 00:25 | cinema / 映画
2006年5月9日(火) la conversation
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 いつだったか、映画関連書店のおじさんにしつこく頼んだことがあったけれども結局みつからなかったユスターシュの『ママと娼婦』のシナリオ。この間お散歩していたときに、偶然見つけて迷わず購入。カイエ・デュ・シネマ社から、新装丁で発売されたばかりだったようで。

 大好きな映画で、何度も観たからフランス語でもスラスラ(?他の場合と比べて)読めて、辞書を片手においておく必要もなく、(もし分からない単語があっても、内容を知っているから単語の意味を想像できる。)メトロの中でも読めるのだ。なんか少しフランス人に近づいた気分よ!

 この経験を良いことに、たとえ初めて目にする内容でも会話形式の文章は読みやすいのでは?と思い当たり、インタビュー形式の分厚い本(495ページ)にも挑戦中。この本もすばらしい!いい本見つけちゃった!


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by bio-minamina | 2006-05-09 23:15 | cinema / 映画
2006年4月17日(月) les nuits blanches
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 私は見に行った映画とかお芝居のチケットを捨てられない性質で、名刺入れみたいなケースにいれて集めていたこともあったし、今は専用の引き出しを作って収めている。あの映画を見たのは何時だったっけ?というときには役にもたつし、何となく記憶の切れ端みたいで捨てずらいから。

 そう、『Quatre nuits d'un reveur』を見に行ったのは、このあいだ、3月30日だったということが、今チケットを見て分かった。前の日に家に泊まりに来たアルミンが、貴重な情報をくれたのだった。
―シネマテークフランセーズで、ブレッソンのめったに(jamais)上映されない映画をやるって、私の友達が言ってたわよ!
―何?なんていうタイトル?
―あっそれはわからないけれど、とにかくほとんど上映されたことのない映画だから、チャンスは今夜だけよ!といわれたの。

 情報誌で調べてみると、、『Quatre nuits d'un reveur』とある。おっ?これは知らないかも、ブレッソンは全部みたはずだったのに、と思ってシネマテークに直行。

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 これは『白夜』(1971)だ。ああ、あの美しい映画だ!満席+補助席の会場で、あの幸福をまた味わうことができたなんて!

 思い出話になってしまうけれど、1999年の東京国際映画祭でブレッソンのレトロスペクティブが開催されて、そのときに、まだ全然勉強もしていないのに、字幕なしで何本かのブレッソンをみて、『白夜』もその機会に初めて見たのだったけれど、(これは日本で公開されていたので字幕あり)ああ、この人はこんなに美しい映画も撮れるんだ!とものすごく大切な発見をした気分になったのを覚えている。そのときに、蓮實重彦やアンヌ・ヴィアゼムスキーを交えてのパネルディスカッションもあって、蓮實重彦が、「われわれはブレッソンと同時代人であることを幸福に思う」みたいなことを言って、なんだか私は妙に納得させられてしまって、ブレッソンとの距離、彼を生んだフランスという国との距離が、少し短くなったような気がしたものだ。

 さてこの映画、ドストエフスキーの原作『白夜』で副題としてあげられている「感傷的ロマン」及び「ある夢想家の思い出より」から、、『Quatre nuits d'un reveur』(ある夢想家の四夜)というタイトルがつけられたのだろうか。あるいは1957年のヴィスコンティ版『白夜』を意識しての命名だったのかも知れない。

 思わぬ再会をした美しい映画から、読みたいものとか見たい映画とか行ってみたい場所とか、どんどん欲が増えていく、そんな記憶の切れ端なのです。


 日本語のポスター写真はこちらのサイトからお借りしました。
robert-bresson.com

 ブレッソンの写真はこちらのサイトから
Robert Bresson tourne " Lancelot du Lac" 1973
photo JH Lartigue © ministère de la Culture-France/AAJHL

 原語で『白夜』を読みたい(または私のように眺めたい)方はこちらから。全文掲載されています。
Белые ночи


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by bio-minamina | 2006-04-17 20:16 | cinema / 映画
2006年4月13日(木) Jean Philippe
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 そう言えばこの間、とてもくだらなくて、でも笑って笑って笑って、なんだかすっきりしちゃった映画をみた。

 タイトルは 『Jean Philippe』 。あらすじをここで書くのはちょっと面倒なので省略。でもこれはアメリカ映画なのではないかというようなノリで、舞台になる住宅街も『シザーハンズ』を連想させるし、まあ、そもそもロック歌手というのがアメリカ的だものね。そう、男性ロック歌手と、その大ファンである一人のお父さんのお話。お父さんを演じたファブリス・ルキーニ(Fabrice Luchini)がとても良かった。

 ファブリス・ルキーニといえば、クラピッシュの『百貨店大百科』が一番に思い浮かぶけれど、今回の役もなかなかハマっていた。パリの地下鉄で手に入る無料情報誌『A NOUS PARIS』では、この映画で彼は一番の当たり役を手にした!みたいな表現が使われていたけれど、まあ、それはどうなのだろう?本人的には?


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by bio-minamina | 2006-04-13 22:41 | cinema / 映画
2006年4月7日(金)  Paris au cinema
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 そう、パソコンのリカバリ後、やっといろいろなソフトも再インストールしたりして、写真がいじれるようになったのです。だから今回は写真入り。

一週間ほど前だったか、パリの市庁舎で開催中の展覧会、『paris au cinema』での一枚です。この催しもとても人気で、入場できるまでに1時間ほど並んだのですが、なかなか良い内容だったのでリピートする予定です。

 出口には大型のスクリーンが3台と、その前に一列のカナッペが用意されており、もちろんビデオプロジェクターによるものだけれども、たくさんの、パリを舞台にした映画の抜粋が繰り返し投影されていて、すべて見ると30分以上かかるのだけれども、なかなかよい抜粋のされかたで、予告編を見ているのとはぜんぜん違った意味で、さまざまな映画に宣伝されてしまった。ああ、まだ見るべき古典がたくさん残されているわ!


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by bio-minamina | 2006-04-07 22:08 | cinema / 映画
2006年3月10日(金)  girls in america
       

 昨日観た映画の話。

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 たまたま近くにあった映画館に行って、上映開始時間を確認して、ソクーロフの『Le soleil』(日本語タイトルは「太陽」。イッセー緒方が昭和天皇役を演じて話題になりました。)か、全然予備知識のない8日に公開になったばかりのアメリカ映画、『girls in america』かで少し迷ったのだが、ソクーロクは私にとって夢の中でこそ観たい映画作家で、つまり見ているとかならず眠気が襲ってきて、でもつまらないのかというとそうではなく、ある種の催眠術のようなものなのだよなぁ、などとぼんやり考えながら、結局girls …のチケットを買っていた。ソクーロフはぐっすり眠った後の、朝一の上映とかで観よう。

 

さてこの映画、私の苦手なニューヨークの低所得者街(行ったことはない・・・)、自由の女神はそこからでも見えるけれど、麻薬や仕事やセックスや殺人に縛られている人々、(主に若い女の子たち)のお話だった。。

 でもものすごくリアリティーがあって、私なんか本当に胸糞悪くなった箇所がたくさんあったから、そういう意味では良く出来た映画だよな、と思う。やるせないなと思ったのは、若い女の子のたちの一人一人のなんと弱いことか。主にドラックや非行をめぐる世界では、そこにおぼれていってしまう弱さのみが強調されがちだけれど、この映画では、それを取り締まる側の網の目によって、逆に自分を元の軌道に修正する強さまでをも失っていってしまうケースがあることを知る。

 強くなくては、オズのように。オズはただ一人、この映画に出てきた女の子の中で、自分を取り戻せる。


 girls in america


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by bio-minamina | 2006-03-10 22:51 | cinema / 映画
2006年2月28日(火)  les échec
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 諏訪敦彦監督の新作、『un couple parfait』を、仕事帰りに観て来た。彼の劇場公開作品はすべて観ていることになる。『2/デュオ』の衝撃から、私は未だに抜けられないでいるのだろうか?その後の作品はいつも、私によって処女作と比較されてしまう。

 今回の作品は、『M/other』と同じことやっていないか?というのが第一印象。日本からフランスに場所を替えてさ、将棋盤をチェス盤に変えただけじゃん?

 彼の方法では、(ドキュドラマとでも言うのか?シナリオではなくシノプシスだけを役者に与えて、即興で演じさせる中からドラマを成立させていく)2人以上の関係性は描けないのか?それともそれにしか興味がないのだろうか?

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 まあでも、キレイな映画ではあったな。主演のヴァレリア・ブルーニ=テデスキ(Valeria Bruni-Tedeschi)が良かったし。

 でもやっぱりなんだか腑に落ちない。彼には新しいことをやってもらいたい。

  


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by bio-minamina | 2006-02-28 22:57 | cinema / 映画
2006年2月23日(木)  Cahiers du cinema
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 ふと今朝、映画に関する情報が足りない!そうだ!何か映画雑誌を定期購読しよう!と思いついたので、仕事帰りにfnacに寄ってみる。でも、ここパリの本屋さん、日本の本屋さんとは違って、雑誌類はほとんど売っていないのだ。まあそれでもfnacなら映画雑誌くらいはあったはずだと思ってみてみると、ああ!なんでこの2年間、今まで一度も買わなかったのだろうか?思いつきもしなかった!何てアホな私!『CAHIERS DU CINEMA』  カイエ・デュ・シネマ!!!2月号を発見したのだった。

 

 今月号の特集として諏訪敦彦の『Un couple parfait』が取り上げられていて、まだすべて読んではいないけれど、(少し時間がかかるのです。フランス語で読むというのは・・・)彼のあの方法論でフランス人キャスト、フランス人スタッフを使って作られたというこの作品、かなり褒められています、本誌上では。私も是非近いうちに観に行かなくては・・・。そうそう、今月号の表紙にもあるイサベル・ユペール主演、クロード・シャブロルの新作も、観に行きたいと思っていた矢先だったのです。

 ほらね?やっぱり映画雑誌は効果あるでしょ?どんどん外に(というか映画館に)出たくなってくる!実は私、日本から帰ってきてからというもの、パリの寒さと旅の疲れとで、部屋に籠って読書ばかりしていたのです。何かビタミン剤となるようなものを探していたというところでしょう。


CAHIERS DU CINEMA
注) カイエ・デュ・シネマのサイトです。
    日本語版の中に、イサベル・ユペールへのインタビューもありましたよ。


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by bio-minamina | 2006-02-23 00:24 | cinema / 映画
2006年1月20日(金)   ISABELLE HUPPERT      
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シネマテーク・フランセーズで、彼女がリーディングを行うというので行ってみた。イサベル・ユペールの特集上映が行われている当館での、関連イベントだったのだが、最近仕事で手一杯の私は、日本にいる知人からの情報で、あたふたと駆けつけて見た感じだ。
 彼女の集中力にまず脱帽。
テキストを朗読するというのはそれだけでもう立派なパフォーマンスなのだと、私は中学2年の時の国語の先生に身を持って教えてもらってはいて、モーリス・ブランショの“L'attente l'oubli”(『待つこと、忘れること』)という不条理劇的なテキストを、詩的に、そして的確に朗読するというのは即興ではできないだろう、と私は聴きながら思い、でも彼女は読み始めるまえに、「本当はしっかり練習してから皆さんの前に立ちたかったんですけど・・・時間がなくて、・・・」なんて言っていたのだった・・・。
もう一つ、フランソワーズ・サガンの“Avec mon meilleur souvenir”(『私自身のための優しい回想』)というエッセイ集の中から、オーソン・ウェルズについての短いテキストを彼女は選んだのだったが、ブランショの時の半ば揺りかごのような観客席の様子とは打って変わって、小気味良い笑いにつつまれたその空気を作り出した彼女のパフォーマンスはやはり、だから、脱帽ものなのだった。
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by bio-minamina | 2006-01-20 00:02 | cinema / 映画
  



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by bio-minamina
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