人気ブログランキング | 話題のタグを見る
VICTOR ERICE/ ABBAS KIAROSTAMI
        VICTOR ERICE/ ABBAS KIAROSTAMI_f0050806_8494772.jpg

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
新年のご挨拶が遅くなりました。


 今日は、とっても久しぶりに、ミュゼに行ってまいりました。今日が最終日の展示がありまして、これはどうしても観ておかなくては!と思っていたので、慌てて行って参りました。


「ビクトル・エリセ/アッバス・キアロスタミ」展です。
彼らの友情やら同い年であるということやら、作品に子供の目線が使われているという共通性(「ミツバチのささやき」と「友達のうちはどこ?」の抜粋を隣り合わせでおんなじスクリーン上に同時に流す、という私にはあまり感心できない研究成果?も披露されていたけれど)を語ることには、あまり意義がないじゃない!やっぱり。ということを、確認するための展示会であったなぁ、というのが簡単な感想かな。


でも、だからといって、展示会がつまらなかったわけではなく、とっても楽しかったのです。だって、エリセもキアロスタミも、私の大好きな映画作家です。面白くないわけがないのです。


彼ら二人の、「ビデオ版往復書簡」の上映、というのが、この展覧会のメインで、それがとても面白かったので私は続けて2回観てしまったのだけれど、この「往復書簡」はもちろん、彼らのプライベートなやり取りでは全然なく、はじめから観客に見られることを想定して作られているもの。


ここから、ネタバレも多々入ります。彼らの映像を新鮮に観たいという方は、読まないでくださいね


これをみるとまず、彼らの友情は、どちらかというと、エリセが、キアロスタミを、(というか「ともだちの家はどこ?」を) 発見してしまった!というところから始まったのだなぁ、ということが想像できる。そしてそれは、私たち、欧米、日本などの先進国の人間が、イランという未知の国の「ともだちの家はどこ?」というすばらしい映画を発見してしまった!という体験とまったく同じものであったので、ビデオレターの中でエリセのとる行為 (小学生たちに「ともだちの家はどこ?」のビデオを見せて、授業の教材として使う、スペインの羊飼いの男に、キアロスタミの撮ったイランの羊飼いの男の映像を見せる、など、自分の感動を他の人にも伝える、という行為)
にものすごく共感し、親近感を覚える。


 対してキアロスタミは、「撮る」という行為への固執から逃れようとしない。そして彼が撮ってくるものは、息を呑むほど美しいのだ。(牛の肌、羊飼いの映像、雨の日の写真などなど、それはもう、本当に美しい! ああ、もっと良いプロジェクターで見たかった・・・。上の写真にある映像は、羊飼いの映像の一部が、展覧会会場外のパネルに使われていたのでカメラを向けたものです。)


 エリセは、そこに物語を付け加える。彼がスペインのとある島からビンに入れて海に流したキアロスタミへの手紙は、この往復書簡を物語りに仕立てようというエリセの作戦だ。


 答えるキアロスタミの映像のすばらしいこと!(イランの海の男たちのコメディー)彼は私たちが、未知の世界の物語を望んでいることをちゃんと知っているのだ。





あーなんだか中途半端だけれど、ここで息切れ。
もっとちゃんと頭の中を整理すれば、まともなレポートっぽくなりそうなんだけれどなぁ。

この往復書簡見た人と、お酒でも飲みながら熱く語り合いたいわ!


# by bio-minamina | 2008-01-07 08:47 | musee / 美術
日記のバックナンバーはこちらから
       
2003年10月から、2004年12月
2005年1月から12月
# by bio-minamina | 2007-12-31 23:59
雨の季節・・・
        雨の季節・・・_f0050806_314618.jpg

たいへんお久しぶりの更新になってしまいました。もひとつのブログ、「さらは」の店長日記のほうは、毎日更新しているのですが・・・。今のところ、毎日パリから更新しておりますので、
パリ好きの皆様、こちらも是非覗いてみてくださいませ。


チュニジア雑貨「さらは」の店長日記


今日は、パリのマレ地区をぶらぶらとお散歩しておりましたら、急に雨が降ってきてしまいましたので、あわてて、BHVに駆け込みました。この写真は、BHVの入り口。雨の中急ぎ足で駆け込んでくる人のなか、小さなお客様。クリスマスを前ににぎやかな店内を覗く彼ですが、ママの足は店内には向かず、彼はとても残念そうに立ち去って行きました。


# by bio-minamina | 2007-12-07 03:12 | paris / パリ
ARTISANS DU MONDE
        ARTISANS DU MONDE_f0050806_6455445.jpg

 昨日、用事があってパリ9区、パリの北、モンマルトルの丘に向かって道が上り坂になっているあたりの商店街(?rue de Rochechouart)を通った時、運命的に出会ってしまった(大げさか!)フェア・トレード雑貨のお店。
 NPO法人が運営しているというだけあって、お値段が良心的。なんとお店番の女性たちは、ボランティアなのだという。毎日数人のボランティアが交代で仕事をしているのだそうで、私がいったときも、3人の女性が、おしゃべりをしながら、楽しそうに品出しや値段付けなどの仕事をしていた。



ARTISANS DU MONDE_f0050806_6461926.jpg

 欲しいものがたくさんあったのだけれど、いろいろ我慢をして選んだこの3点。一点は勧められるままにプレゼント用に包装していただいた。自分で使ってしまうけれど、多分。フェア・トレードでオーガニックのスイス産チョコレート(カカオは、ボリビア、ドミニク共和国、フィリピンの小さな農家から購入、と書いてあった)とブルキナ・ファソの乾燥マンゴー。
 こういった食品類は、パリのどのbioのお店で買うよりも安い値段設定で、ここは使える!と思った。早速味見したところ、両方とも美味しかったし!



ARTISANS DU MONDE_f0050806_647116.jpg

 お家に帰ってきて、早速このアソシアシオンのHPを見てみたら、フランス中に200店以上のブティックを持っていて、パリだけでも6店舗もあることが分かった。
 なんと、パリ20区、家から歩いて10分のところにも一店舗発見。うれしくなって、さっそく、その日の内にお散歩ついでに行ってみて、またお買い物。
 9区のお店で買って、プレゼント用に包装してもらったのと同じ種類の、タイ産のポーチ。4ユーロ。先に買ったのは大きなサイズで、7ユーロだった。かわいいでしょ。



ARTISANS DU MONDE


Solidar MONDE


# by bio-minamina | 2007-10-10 06:44 | emplette / 買物
お昼寝に行っています・・・。
        お昼寝に行っています・・・。_f0050806_372452.jpg

 明日、友人たちと夕ごはんを食べる予定で、一応予約を・・・と思い、友人おすすめのビストロの前を通りかかってみた。家の近所でもあったし・・・。


 が、なんともかわいらしい文章の黒板が入口の前に置かれ、お店は夜の開店前で閉まっていた。
電話番号をチェックして、まあ、明日のお昼にでも電話すればいいか。


 それにしても、お昼寝に行っています・・・なんて、正直でかわいらしい書きだしだわ。丁寧に書かれた筆記からも、お味のほうも期待できそうではないか!


# by bio-minamina | 2007-09-25 03:12 | Je mange / 食べる
  



      ・・・・・・
by bio-minamina
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31